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夏風邪の感染予防&回復にはトマトジュースが効果的

目次

夏風邪とは?

毎年6月頃になると『夏風邪』という言葉をよく聞くようになります。

夏場に感染しやすい感染症の代表である『手足口病』『ヘルパンギーナ』『アデノウイルス感染症(プール熱や流行性角結膜炎など)』の3種類を合わせて夏風邪と呼ぶことが多いです。

手足口病

エンテロウイルス71型

手足口病は6~8月頃に流行するウイルス性の感染症で、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めます。

3~5日程度の潜伏期間を経て、口中、手の平、足底などに出る水疱性発疹、約1/3でみられる発熱などが主な症状です。

詳しくは→手足口病とは

ヘルパンギーナ

A群コクサッキーウイルス

ヘルパンギーナは5月頃から流行が始まり、6~7月にピークを迎えるウイルス性の感染症です。

この病気も手足口病と同じく患者報告の90%以上が5歳以下です。

2~4日の潜伏期間を経て高熱、高熱による関節痛や倦怠感、咽頭痛、口腔内の水ぶくれなどの症状が出ます。

詳しくは→ヘルパンギーナとは

アデノウイルス感染症

アデノウイルス

アデノウイルス感染症は風邪症候群を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられているアデノウイルスに感染することによって起こる病気です。

1年を通して感染の可能性はありますが、咽頭結膜熱(プール熱)は6月頃から流行し始め、7~8月にピークを迎えます。

流行性角結膜炎(はやり目)も夏場に感染数が多いですが、近年は季節性が薄れつつあります。

症状はアデノウイルスの種類(約50種類)によって様々ですが、高熱、結膜炎、咽頭炎はアデノウイルス感染症の三大症状と呼ばれます。

詳しくは→アデノウイルス感染症とは


ちなみに、手足口病やヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症には予防接種(ワクチン)や特効薬はなく、対症療法(高熱には解熱剤、咽頭炎には抗炎症剤など)が中心となります。

感染予防の三原則

わたしたちの周りには感染症の原因となる多くのウイルスや細菌が存在します。

それらから身を守るために様々な感染予防対策をとっていますが、『感染予防の三原則』という基本を知ることで効果の高い感染予防ができます。

感染予防の三原則とは『感染源の除去』、『感染経路の遮断』、そして『抵抗力を高める』です。

詳しくは→感染予防の三原則とは

今回の記事内容はこの三原則の内『抵抗力を高める』に関連しています。

トマトが赤くなると医者が青くなる

栄養素が豊富な真っ赤なトマト

『トマトが赤くなると医者が青くなる』という言葉を聞いたことはありませんか?

豊富な栄養素を持つトマトを食べると病気知らずになり医者が儲からなくなるという意味で、ヨーロッパの諺(ことわざ)として紹介されています(はっきりとした出所は不明)。

真っ赤に熟れたトマトにはカロテノイドの一種であるリコピンβ-カロテンを中心に様々な栄養成分がバランス良く含まれています。

[note]カロテノイドとは?

強い抗酸化作用を持つ天然色素の一群で、がんや心臓病の予防効果にも期待されている。
リコピンやβ-カロテン、ルテイン、アスタキサンチンなどが有名。[/note]

リコピン

抗酸化物質として有名なビタミンEの100倍以上の抗酸化作用(免疫細胞を弱らせる活性酸素を除去する力)を持つカロテノイドの一種です。

カロテノイドの抗酸化作用図

カロテノイドは全般的に強い抗酸化作用を持ちますが、その中でもリコピンは別格です。

ヘルパンギーナやアデノウイルス感染症は高熱の症状が出ますが、その時体内で多くの活性酸素が発生して細胞を傷つけ、炎症を進め、病気を悪化させます。

リコピンの持つ強い抗酸化作用は夏風邪の症状を軽減させて回復しやすくする効果が期待できるのです。

β-カロテン

β-カロテンもリコピンと同じくカロテノイドの一種ですので強い抗酸化作用を持ちます。

さらに、β-カロテンは体内(肝臓などの粘膜の中)でビタミンAになることからプロビタミンAとも呼ばれています。

ビタミンAは言わずと知れた粘膜の元となる栄養素です。

感染予防としてはビタミンAをしっかりと摂取することで、のどや鼻腔の粘膜を強化して粘液分泌を高め、ウイルスの侵入を防ぎます。

感染してしまった後でも、水疱などによってただれた口やのどの粘膜を修復し、回復を早める効果が期待できます。

ビタミンAを医薬品やサプリなどで大量に摂取すると過剰摂取による障害がでる可能性がありますが、β-カロテンは過剰障害がありません(ただしサプリなどでの摂取は一般的に勧められないとされている)。


その他、ビタミンCやビタミンEなども含まれており、これらはビタミンAと合わせて『ビタミンA・C・E(エース)』と呼ばれ、免疫力を高める重要な栄養素です。

トマトジュースがおすすめな理由

トマトには豊富なリコピンやβ-カロテン、ビタミン類が含まれていることは上記のとおりです。

しかし、感染予防や回復に効果抜群なリコピンを効率的に摂取するにはコツがあります。

トマトのリコピンは食物繊維に取り囲まれており、この食物繊維は人間の消化酵素では分解できません。

したがって、生のまま食べるだけではトマトの豊富なリコピンの一部しか吸収できず、残りは排出されてしまうのです。

トマトのリコピンを効率的に摂取する方法は『加熱する』『細かく刻む』などで細胞壁をしっかり壊すことです。

さらにリコピンは脂溶性なので油や牛乳と一緒に摂取することでさらに吸収率が高まります(オリーブオイルがおすすめ)。

その中でもわたしが最もおすすめするのが『トマトジュース』です。

リコピン吸収率は生食と比べて約3.8倍β-カロテンは約1.5倍と飛躍的にアップ。

夏風邪の多くは口の中やのどに痛みが出ることが多く、子供は固形食を食べることを嫌がります。

トマトジュースは喉越しも良く、高熱で失った水分補給にもつながる為、非常におすすめです(酸味が強いものは沁みるので酸味は少なく甘みが強いものが最適)。

酷い脱水対策にはOS-1(オーエスワン)がおすすめ→経口補水液os-1-脱水対策-


最後におすすめのトマトジュースですが、わたしは伊藤園の『理想のトマト』を推します。

理由は他のトマトジュースよりも別格に美味しいから。砂糖・食塩無添加であの甘みは反則です。

わたしはトマトジュースが好きで日本全国のトマトジュースを飲みましたが、地域のブランドジュースを除いては(市販品では)頭ひとつ抜けているかと。

インターネットでも販売していますが、わたしは近くのドラッグストアで900g200円弱で買っています。

スーパーマーケットでは、そもそもこの商品を販売していなかったり、値段的に少し高いところが多い気がします。

基本的にはインターネットで買うよりも近場で買ったほうが安い商品なので、良い店を探してみてください。

夏風邪の予防や回復にトマトジュースは必ず役立つと思います。

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<参考サイト>

>>カゴメ株式会社

>>伊藤園

>>国立感染症研究所