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ロタウイルス感染症ってどんな病気?
ロタウイルス感染症レオウイルス科の一種のウイルスであるロタウイルスに感染する事により起こる病気で、乳児下痢症や嘔吐下痢症の原因として一般的に知られています。
ノロウイルスと同じくエンベロープを持たず、消毒剤に対する抵抗力が強いウイルスなのでアルコール消毒剤や塩化ベンザルコニウムなどでは効果が期待できません。
乳幼児(6か月~2歳くらい)までは免疫がないので繰り返し感染するといわれています。
特に小児が感染すると、重篤な下痢を起こしやすいので罹患患者の10%は入院となるといわれています。
感染経路は全て経口感染で、ウイルスは感染者の唾液や糞便などから口に入り、24~72時間の潜伏期間を経て下痢が始まります。
主な症状は激しい下痢や嘔吐で、白色の水様下痢(白っぽい米のとぎ汁のような)が一日に何度も大量に出るので、重度の脱水症状に陥りやすいです。
さらに、中枢神経にも影響し、合併症として、痙攣、脳炎、髄膜炎、脳症、ライ症候群、ギラン・バレー症候群などを起こす可能性もあるとても怖い病気です。
毎年冬季に流行し、1~4月頃が流行のピークです。
ロタウイルス感染症の予防方法
ロタウイルスはノロウイルスととてもよく似たウイルスなので、基本的には同じ予防方法で大丈夫です。
手洗いの徹底
全ての感染予防につながる事ですが、石鹸を使っての正しい手洗い(誤った手洗いでは効果が期待できません)は簡単にできて、最も効果的な予防対策のひとつです。
感染者の嘔吐物、糞便に注意
感染者の糞便や嘔吐物に触れる時は、必ず手袋、マスクを装着し、処理後は直接触れていなくても必ず手指は消毒しましょう。
糞便や嘔吐物で汚染された衣類などを処理する時も、手袋、マスクを装着し、汚染された衣類とその他の衣類は一緒に洗濯せずに必ず分けて洗濯しましょう。
糞便や嘔吐物が飛び散った可能性がある場所(自分が思っているより広範囲に飛び散っています)や処理道具などで再び使用する可能性がある物は、必ず塩素系の消毒剤を使用してください。
アルコールや塩化ベンザルコニウムなど塩素系以外の物はロタウイルスにはほとんど効果がありません。
ウイルスは長期間排出される事に注意
症状が無くなった後も、糞便からのウイルス排出は1週間程度続きます。
症状がおさまったから大丈夫だとは思わずに、念には念をという意識を持ち予防対策を行う事が二次感染防止につながります。
ロタウイルス感染症対策アイテム
除菌剤
アビィ除菌消臭水
安全性の高さと、様々な細菌やウイルスに効果がある強い除菌力を備えた、とても使いやすい塩素系除菌剤です。
安全で水と同じような感覚で使えるので食べ物が触れる場所や子供が触りそうな場所に最適です。
感染者が出ていない状態で予防対策として使用したり(ロタウイルスにも効果はあるが、厚生労働省は熱もしくは次亜塩素酸ナトリウムの使用を推奨しているため)、次亜塩素酸ナトリウムの使用が難しい金属部分におすすめします。
消毒剤
ピューラックス
ロタウイルス感染症の感染者が出た時には確実性の高い次亜塩素酸ナトリウムの使用をおすすめします。
ピューラックスは次亜塩素酸ナトリウム製品の中でも医薬品であり、信頼性は高いです。
安全性の問題や金属への使用ができないなど注意点も多くありますが、厚生労働省もロタウイルス消毒時の推奨は熱もしくは次亜塩素酸ナトリウムのみですので注意して使用しましょう。
マスク
快適使いきりマスク プリーツガード
糞便や嘔吐物の処理時にマスクは絶対に必要です。一般的なマスクで十分ですが、何度も使わずに必ず1回毎に廃棄し、使い回しは絶対にやめましょう。
その他
その他の感染予防アイテムとしては使い捨てのビニル手袋が必要です。安い物で構わないので常備しておいてください。
手指消毒液や逆性石鹸などはロタウイルスにはほとんど効果がありません。
ただし、手洗い自体はウイルスを洗い流す事につながります。普通の石鹸で構わないので丁寧に時間をかけて手洗いをしてください。