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RSウイルス感染症ってどんな病気?
RSウイルス感染症はパラミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種である、RSウイルスに感染する事によって起こる病気で、乳幼児の代表的な呼吸器感染症で、肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%を占めるといわれています。
感染力や増殖力はとても強く、感染経路は飛沫感染と接触感染です。
さらに、症状が消えてから1〜3週間後も感染力を失わない為、保育園や学校、病院、介護施設などでの集団感染へつながりやすいといわれています。
主な症状は2~5日程度の潜伏期の後に39℃程度の発熱、鼻水、咳などが現れ、通常1~2週間で軽快します。
しかし、まれに呼吸困難などのために入院が必要になる場合があります。
重症化しやすいのは生後6ヶ月以内ですので、それまでは特に予防に力を入れましょう。
11~1月にかけての冬期に流行が多く報告されていましたが、近年は7月頃からの報告も増えてきているようです。
RSウイルス感染症の予防方法
小児では、2歳までに100%近く感染する病気ですので、絶対に感染しないようにするのは難しいです。
感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後3か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。
厚生労働省HPより引用
ただし、引用文のように基礎疾患のある小児や生後3ヶ月以内の乳児は出来る限り感染しないように予防に力を入れましょう。
症状が軽微である為、RSウイルス感染症であるとは気付いていない年長児や成人がしばしば存在します。
咳などの呼吸器症状を認める年長児や成人は、できる限り0歳児と1歳児との接触を避ける事が乳幼児の発症予防につながります。
重症化しやすい乳児や基礎疾患がある小児がいる場合はRSウイルスの流行期以外でもマスクを着用して接する事で感染予防が期待できます。
接触感染対策として手で触ったり、口に入れたりする可能性がある物(おもちゃや手すり、その他家具等)はこまめに消毒しましょう。
また手洗いを徹底して手指衛生の励行を行いましょう。小さな子供では手洗いやうがいを自発的にさせる事は難しいので、感染予防は保護者の役割となります。
その他、高齢者は子供より死亡率が高いという報告もありますので65歳以上の高齢者は注意が必要です。
RSウイルス感染症予防に役立つアイテム
RSウイルスは環境中では比較的弱いウイルスなので薬剤に対する抵抗力も弱く、アルコールや塩化ベンザルコニウム、塩素系などほとんどの物で簡単に除菌や消毒ができます。
ただし、乳幼児が触ったり、口に入れたりする可能性がある物に対して使える安全性の高い物がおすすめです。
除菌剤
アビィ除菌消臭水
安全性の高さと、様々な細菌やウイルスに効果がある強い除菌力を備えた、とても使いやすい塩素系除菌剤です。
安全で水と同じような感覚で使えるので食べ物が触れる場所や子供が触りそうな場所に最適。
手指消毒液
ヒビスコールSH
手指に付着したウイルスを消毒するアルコールタイプの速乾性手指消毒液です。
手指消毒液は人間の体に使用する物なので医薬品か医薬部外品でなければいけません。手荒れ軽減の為に湿潤剤が配合されています。
マスク
快適使いきりマスク プリーツガード
マスクはくしゃみや咳などで出るウイルスを含んだ飛沫を周囲に拡散するのを防いだり、自分の吐く息の水分がこもる事でのどや鼻の粘膜を潤す事による感染予防効果があります。
一般的なマスクでは空気感染を防ぐ事は難しいですが、RSウイルスは空気感染しないのでこのマスクで対応できます。
その他
その他の感染予防アイテムとして、手洗い時に使用する石鹸などがあります。
逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)をおすすめしているサイトもありますが、わたしは普通の石鹸で十分だと思っています。石鹸に関しては商品より、正しい手洗い方法を実行する事の方が重要です。