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身近な感染症と流行時期

毎年感染の危険性があり、家庭や職場などでも感染する可能性がある主な感染症とその流行時期です。

目次

サルモネラ感染症

サルモネラ

サルモネラ感染症(サルモネラ症)は、サルモネラという細菌によって引き起こされます。サルモネラを摂取してから大部分の人は12-72時間後に下痢、発熱、腹痛を起こします。

下痢は血液が混じる場合もあります。症状は通常4-7日間続き、軽い症状の患者は特別な治療なしに回復することがありますが、激しい下痢によるひどい脱水の為入院治療が必要となる場合もあります。

6~10月頃に発生する事が多いですが、冬場に発生する事もあります。

>>サルモネラ食中毒の症状と予防方法

ボツリヌス食中毒

ボツリヌス

ボツリヌス食中毒は食品中でボツリヌス菌が増えた時に産生されたボツリヌス毒素を食品とともに摂取したことにより発生します。

ボツリヌス毒素が産生された食品を摂取後、8~36時間で、吐き気、おう吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる)などの神経症状が現れるのが特徴で、重症例では呼吸麻痺により死亡します。

時期を問わず発生する可能性があります。

>>ボツリヌス症の症状と予防方法

腸管出血性大腸菌(O157)

腸管出血性大腸菌(O157)

腸管出血性大腸菌(O157)は、牛などの家畜が保菌している場合があり、これらの糞便に汚染された食肉からの二次汚染により、あらゆる食品が原因となる可能性があります。

潜伏期間は平均3~5日で、症状は激しい腹痛で始まり、数時間後に水様下痢を起こすことが多く、1~2日後に血性下痢(下血)がみられます。

溶血性尿毒症(HUS)や脳障害を併発することがあり、重症の場合は死亡します。

7~10月頃の発生が多いですが、時期を問わず発生する可能性があります。

>>腸管出血性大腸菌O157の症状と予防方法

ノロウイルス

ノロウイルス

ノロウイルスは、冬季を中心に年間を通して胃腸炎を起こし、感染力が非常に強い為しばしば大流行につながります。

原因食品は、水やノロウイルスに汚染された食品、特にカキを含む二枚貝の関与が強く指摘されています。さらに人から人への感染力も強く、二次感染を起こしやすいのも特徴です。

潜伏時間は24~48時間で、下痢、吐き気、腹痛、発熱(38℃以下)が主症状です。通常3日以内で回復しますが、高齢者や乳幼児などが感染するとしばしば重症化します。

冬場の発生が多いですが、時期を問わず発生します。

>>ノロウイルス感染症とは

インフルエンザ

インフルエンザウイルス

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって引き起こされる急性感染症で、多くは上気道炎症状・呼吸器疾患を伴うので流行性感冒(略してリュウカン)と呼ばれる事もあります。

人に感染するインフルエンザウイルスには、A型・B型・C型の3パターンで、現在流行の中心となっているのはA型とB型です。新型インフルエンザはA型の亜型といわれるものです。

ウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後インフルエンザを発症します。突然の38℃以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が特徴です。その後、咳や喉の痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れ、腰痛や吐き気などの消化器症状が現れる可能性もあります。

秋から冬に多く、1~3月頃がピークになります。

>>インフルエンザとは

ロタウイルス

ロタウイルス

ロタウイルスは、乳幼児の感染性胃腸炎の主な原因となるウイルスの1つで、ノロウイルスによる感染性胃腸炎よりも乳幼児では症状が長引くことが多くあります。

子どもの内に繰り返し感染している場合が多いので大人では無症状の場合も多いですが、乳幼児では合併症で激しい下痢による脱水症が起こりやすく、時には痙攣・脳炎・脳症など重症化することもあります。

感染経路は経口感染で潜伏期は24~72時間です。主な症状は下痢(3~8日続き、激しい時には白色で、米のとぎ汁のような便)、嘔吐、発熱などです。

1~4月頃がピークですが、時期を問わず発生する可能性があります。

>>ロタウイルス感染症とは

RSウイルス

RSウイルス

RSウイルスによる乳幼児の代表的な呼吸器感染症で、乳児の半数以上が1歳までに感染し、ほぼ100%が2歳までに感染します。

2~5日の潜伏期の後、39℃程度の発熱、鼻水、咳などの症状が現れます。通常1~2週間で軽快しますが、呼吸困難などのために0.5~2%で入院が必要といわれています。特に生後6ヶ月以内で最も重症化するので注意が必要です。

感染力は強く、飛沫と接触感染の両方で感染し、発症前にも周囲の人を感染させます。小児は症状が消えてから1~3週間後も感染力を失わない非常に厄介な感染症です。

通常は冬場がピークで夏場の報告数は少ないですが、近年は7月頃から報告数が増えています。

>>RSウイルス感染症とは