新型コロナウイルス対策を謳う便乗商法(薬機法違反)に注意

中国本土を中心に猛威を振るっている「新型コロナウイルス」ですが、感染者の累計は4万人に迫り、死者も800人を超えて2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回る死者を出しています。

政府の初動対応がまずかったこともあって、日本でも感染者は増え続けているので、しばらくは最大限の注意を払ったほうがよいかと思います。

さて、現在のように皆がウイルスという見えない敵に対して不安を抱き動揺している時には必ずといっていいほど「便乗商法」を行う個人や企業が現われます。

感染予防に多くの人が求めるマスクを買い占め法外な値段で販売する転売屋などがいい例かと。ありえない値段でも買う人がいるから仕方がない部分もありますが、転売屋に対してはあまり良い感情は抱けませんね。

そのマスクと同じくらい品薄状態になっているのがアルコール消毒剤です。

新型コロナウイルスはエンベロープ(約80%のウイルスが持つ膜状の構造で、熱や薬剤によって容易に破壊される)を有するウイルスなので、薬剤に対する抵抗力が弱くアルコールでも比較的簡単に不活化する事ができます。

以下は10年近く前に書いた記事ですが参考になると思います。

アルコール除菌・消毒剤の使い方と注意点

政府や医師も新型コロナウイルスの感染予防対策としてアルコール消毒をすすめているので「ヒビスコール」や「ウエルパス」「アルボナース」などの有名で実績のある医薬品・医薬部外品の速乾性手指消毒剤は品薄状態になっています。

ヒビスコールSH-手指消毒液-

ウエルパス手指消毒液0.2%-手指消毒液-

医薬品・医薬部外品のアルコール剤が買えない人が次に探すのは雑貨品のアルコール剤です。

医薬品や医薬部外品ではないアルコール剤は人体への使用を謳ったり特定のウイルスや細菌名を示しての効果を謳うことはできませんが、コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどエンベロープを有するウイルスなら問題なく不活化できるでしょう。

アルコール以外でも次亜塩素酸や二酸化塩素などは十分な効果が期待できます。しかし、薬機法(旧薬事法)という法律によって医薬品や医薬部外品以外の商品は具体的なウイルス名や細菌名を挙げて効果を謳うことは厳しく禁じられています。たとえ効果が認められているとしても表現することは制限されているのです。

ところが先日自分のサイトに表示されている広告を見て驚きました。

薬機法違反の疑いがある広告

企業名や商品名はぼかしていますが、この商品は医薬品や医薬部外品でないにもかかわらず具体的なウイルス名(コロナウイルス)を表示し効果を謳っています。

いろいろ調べてみると、ここだけではなく同じように薬機法違反のおそれがある広告表現(インフルエンザウイルスやコロナウイルスの除菌・消毒・殺菌・不活化効果を謳っていた)をしている企業が数件ありましたが、共通しているのはどこも3年以内に発売された比較的新しい商品で類似品のシェアを奪おうと躍起になっている印象を受けました。

アルコールや次亜塩素酸、二酸化塩素などを使用した除菌剤は数多くありますが、10年近く販売されているような商品は概ね薬機法を順守していて、具体的なウイルス名などは挙げず「ウイルスや細菌」程度に留めて全うに営業しています。一定の愛用者がついているので法律を犯してまでアピールする必要がないのでしょう。

薬機法という法律は人の健康に大きく関わる重要な法律なので、それを守れない企業は「売れたらなんでもいい」という考えを持っているか、薬機法という健康関連の商品を売る上で最低限覚えておかなければいけない法律も知らない無知な企業だと思われても仕方ないと思います。

薬機法違反の疑いがある販売方法は除菌剤だけでなく、健康ネックレスなどの業界でも行われているみたいですね(主に中国製のもの)。

海外製(中国など)の健康ネックレス・ブレスレットに要注意

今回の新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどが大流行した時にもこのような企業が現われるので、消費者の皆さんはそのような商品を購入しないように注意しましょう。

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