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ピューラックス-消毒剤-

目次

注意点

※人体には使用しないでください。

※酸性の製品や、その他の製品と混合・併用すると猛毒の塩素ガスを発生する可能性があるので絶対にやめましょう。

※鉄、ブリキ、銅などの大部分の金属類は錆びるので使用を避けた方がいいです。

※強い漂白力があるので、衣類などに付着すると脱色しますので注意が必要です。

噴霧での使用はしないでください。
(スプレーボトルなどに入れて噴霧している人がいますが、希釈して用いても液はph9~10程度のアルカリ性です。目に入ると最悪失明する事もありますので絶対に噴霧使用はやめましょう)

※作り置きをすると、すぐに効果が無くなってしまうので使用の都度適切な濃度に希釈してください。

ハイターやミルトンとの違い

衛生セミナーなどでよく『キッチンハイターとピューラックスはどこが違うのですか?』と聞かれることがあります。

ピューラックスとミルトンの違いはほぼ次亜塩素酸ナトリウムの濃度だけ(ピューラックス6%、ミルトン1.1%)ですが、キッチンハイターとピューラックス&ミルトンはかなり違います。

第2類医薬品であるピューラックスやミルトンは一般的に低食塩次亜塩素酸ナトリウムと呼ばれるもので生成にコストや手間がかかりますが、不純物が少なく純度も高い為、安定性・安全性に優れています。

一方、雑貨扱いであるハイターは製造時こそ次亜塩素酸ナトリウム6%ではありますが、不純物が多い為、安定性に乏しく、食塩や水酸化ナトリウムも多いので安全性についても劣ります。

『水酸化ナトリウム(2NaOH)+塩素(Cl2)→次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)+食塩(NaCl)+水(H2O)』

上記が次亜塩素酸ナトリウムができる過程(水酸化ナトリウムに塩素を反応させて作る)ですが、ピューラックスやミルトンはハイターよりもより純度が高くなる方法で製造し、さらに食塩を除去していますので、成分のほとんどは純度の高い次亜塩素酸ナトリウムとなっています。

それに比べてハイターは大雑把に作られており、不純物や次亜塩素酸ナトリウムを安定させるために添加した水酸化ナトリウム(液を強アルカリにする)、などが含まれている上に、界面活性剤を添加しています。

ミルトンの説明に『哺乳瓶に残った薬液は、ミルクと混ざるとごく少量の食塩に分解されます』とありますが、高品質な医薬品であるミルトンだからこそできる事であり、ハイターでは不純物や水酸化ナトリウム、界面活性剤などが残りますので、とてもではないですが赤ちゃんには使えません(しっかり水洗いすれば問題はありません)。

しかしながらピューラックスやミルトンが良くてハイターが悪いというわけではありません。そもそもの目的自体が全く違う製品ですので。

ピューラックスやミルトンといった医薬品は使用期限内ならほぼ濃度を維持できていますが、ハイターは特に期限もない為、今一体どれくらいの次亜塩素酸ナトリウム濃度なのかも定かではありません(おそらく3%以下にはなってはいないと思います)。

ノロウイルス対策で200ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作ろうとしても、医薬品のものなら計算さえ間違えなければほぼ確実に作れますが、ハイターの場合は基準となる濃度自体が定かではないので濃度低下も考慮して希釈する必要があるのです。

慣れた人ならそのあたりも考えて希釈計算していると思われますが、一般の方は素直に医薬品のものを選んだ方が無難です。

レビュー

2014年6月12日に施行される改正薬事法により、医薬品の商品レビューや口コミの表示が禁止となりました。

次亜塩素酸ナトリウムの扱いに慣れた人なら、医薬品のこの商品を使わずにハイターなどを希釈して使えばかなり安く対応できますが、希釈率などが分からない人は用途に応じた用法・用量を記載しているので安心です。

たくさんの注意点があり、使い方を誤れば大変な事になる可能性もありますので、気をつけて使用しましょう。


※「ピューラックスS」という商品もありますが、当該商品は食品衛生法に基づく食品添加物にあたり、医薬品ではありません。ただし、中身はほぼ同じです。

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