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重要なのは正しい手洗いとしっかりとした乾燥
ハンドドライヤーについて長々と書いてきましたが、一番重要な事を書くのを忘れていました。
それは乾燥前にしっかりと手洗いを行う事です。
正しい手洗いで手に付いた細菌やウイルスをしっかり洗い流さなければどの乾燥方法を選択しても意味はありません。
さらに、せっかくハンドドライヤーが設置されていても正しく使えていない人が多いのが現状です。
一番重要なのは手をしっかりと乾燥させる事です。
ハンドドライヤーに手を入れても2~3秒で手を抜いてしまう人をよく見かけますが、これでは手は湿ったままで細菌を増殖させる事につながります。ハンドドライヤーを使用する時は完全に乾かす事を心がけましょう。
ただ、設置台数が少ない場合などは乾いていないのが分かっていても後ろの人に気をつかって途中でやめてしまう場合もあるようです。
これは施設側の問題でもありますので設置台数を増やしたり、よりハイパワーのものを導入する事で対応して欲しいものです。
その他、Dyson Airblade Tapのように蛇口とハンドドライヤーが一体となったものならシンクで手洗いと乾燥が完結するので混雑が減りゆっくりと手を乾燥させる事ができるかもしれません。
シンクの手前側に乾燥装置が付いた商品を見かけた事があります。Airblade Tapと同じくシンク内で手洗い&乾燥は完結するのですが、乾燥装置付近の水が異常な程に飛散したので個人的にはうーん・・・と思ってしまいました。
まとめ
わたしは今回メディアで伝えられている『ハンドドライヤー=悪』というのがどうしても納得できなくてこの記事を書くに至りました。
そして記事を書く為にいろいろと調べていくうちにハンドドライヤーの良い部分も悪い部分も知る事ができたと思います。
わたしの出した結論は、やはり『ハンドドライヤー=悪ではない』という事です。この道具は非常に便利なものであるし、使い方や機種次第では衛生面もクリアできると思います。
グラフ:Hand Dryers Market Size And Share, Industry Report, 2024-grand view reseachからイメージ作成(イメージ作成の為数字に若干の相違有、正確な数字はレポートを確認してください)
世界的に有名なマーケットリサーチ&コンサルティング企業であるGrand View Research社の北米を対象にしたレポートでも、ハンドドライヤーは出荷台数、売上ともに順調に増えていくと予想されています。
成長の理由はやはり環境負荷とコスト削減が主であり、特に商業施設や複合施設では数年間で14.0%を超えるCAGRで成長すると推定されています。
しかし、当然良いところばかりではなく問題点も見つけました。
わたしが最も問題だと思ったのはメーカー側の姿勢です。
その中でも特に気になったのは、わたしたちハンドドライヤーを実際に使う側に対する啓蒙活動がほとんど行われていない事です。
これは特に日本のメーカーに対して強く感じました。
メーカーが向いている方向は販売先である施設のみ(ホームページに記載されているのもほとんどコストや環境負荷の事)。これではいつまでたってもわたしたち消費者が正しい知識を得る事はできないでしょう。
そして今回のようにハンドドライヤーの不衛生さがクローズアップされた時、普通の業界なら反論や対策のひとつでもすると思うのですが、わたしの知る限り日本企業は全くの無視(Dysonは名指しで製品を批判されているので当然反論している)。消費者は不安に思っているはずだ何とかしなくてはなどとは思わないのでしょうか。
こういった製品は消費者の健康問題にも直結するのでメーカー側は売りっぱなしではなくしっかりと啓蒙活動をする必要があるとわたしは思います。
メーカー側が設置者に対して、清掃や定期的な部品交換などのメンテナンスの必要性や、消費者に対して正しい使い方を教える重要性を説き、設置者はそれをしっかりと遵守し、わたしたちもそれに応えて正しい手洗いの後に正しくハンドドライヤーを使用するという流れをつくらなくてはなりません。
そうなる事によって初めてハンドドライヤーは様々な負のレッテルを拭い去り、たくさんの人に使ってもらえるようになるのではないでしょうか。
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>>Hand Dryers Market Size And Share, Industry Report, 2024-grand view reseach