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ボツリヌス症の症状と予防方法

ボツリヌス菌

目次

ボツリヌス菌とは

ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、芽胞(一部の細菌が形作る、極めて耐久性の高い細胞構造)を形成します。

ボツリヌスの語源は(腸詰め、ソーセージ)であり、19世紀のヨーロッパでソーセージやハムを食べた人がボツリヌス菌による食中毒になり、適切な治療を受けないと死亡率が30 % 以上といわれる程恐れられた事からこの名前がついたそうです。

ボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は毒性が非常に強く、わずか0.5kgで全人類を滅ぼす事が出来るとも考えられていました。現在知られている自然界の毒素の中では最強の毒力があるといわれています。

感染の可能性がある主な食品

通常、酸素のない状態になっている食品が原因となりやすく、 ビン詰、 缶詰、容器包装詰め食品、保存食品(ビン詰、缶詰は特に自家製の物)を原因として食中毒が発生しています。

飯寿司(いずし)、熟寿司(なれずし)、切り込み(きりこみ)などの郷土料理による中毒が北海道・東北地方を中心に報告されています。

真空パックの辛子蓮根、あずきばっとうによる中毒も報告されています。

ボツリヌス症の症状

ボツリヌス毒素が産生された食品を摂取後、8~36時間で、吐き気、嘔吐や視力障害、言語障害、えん下困難 (物を飲み込みづらくなる)などの神経症状が現れるが、一方で発熱はほとんど無く、意識もはっきりしているのが特徴です。重症例では呼吸麻痺により死亡します。

ボツリヌス症の予防方法

・「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して期限内に消費してください。

・真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)がある時にはボツリヌス菌が増殖している可能性が高いので絶対に食べないでください。

・ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。その為、家庭で缶詰、真空パック、ビン詰、飯寿司などの郷土料理を作る場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと非常に危険です。 保存は3℃未満で冷蔵又はマイナス18℃以下で冷凍しましょう。

・食中毒症状の直接の原因であるボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら2分程度)の加熱で失活するので、食べる直前に食品を加熱することが効果的です。

乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(蜂蜜など)を食べさせるのは避けてください。

(注)乳児ボツリヌス症は通常のボツリヌス症と異なり、ボツリヌス菌の芽胞を摂取する事により起こります。ボツリヌス菌の芽胞は乳児の体内で発芽し、ボツリヌス毒素を作り出します。原因食品は様々考えられますが、蜂蜜については因果関係が明白になっている為、1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせるのは避けてください。

ボツリヌス菌はセレウス菌同様芽胞を有するので最高クラスの耐久性を持つ非常に消毒が難しい細菌です。定番であるアルコール消毒や塩化ベンザルコニウムも効果がなく、100℃ 30分の加熱にも耐えます。

・高温処理なら、オートクレーブ処理(約2気圧の飽和水蒸気中で121℃15分以上)、乾熱処理(180℃30分あるいは160℃1時間以上)

・消毒剤なら次亜塩素酸系(やや有効)、グルタラール(有効だが非常に危険)

・それ以外ではエチレンオキシドやホルマリンによるガス滅菌、メンブランフィルターを用いたろ過滅菌、ガンマ線滅菌などが有効です。

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