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ノロウイルス感染症ってどんな病気？
ノロウイルス感染症は非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属であるノロウイルスに感染する事により起こる病気で、日本ではかつて「お腹の風邪」と呼ばれていました。
カキを含む二枚貝の摂食による食中毒の原因になるほか、感染した人の糞便や吐瀉物、それらが乾燥した塵埃（エアゾール）などからも経口感染すると言われています。
ノロウイルス感染症は非常に感染力の強い病気で、「食品からの感染」と「人から人への感染」という2種類の感染パターンを持つために、経口感染、接触感染、飛沫感染、空気感染という多様な感染経路をとります。
少量のウイルスでも感染するので、保育園や幼稚園、学校や福祉施設などの集団生活の場で、毎年のように集団感染を引き起こすとても怖い感染症です。
主な症状は下痢、吐き気、腹痛、発熱（38℃以下）。
通常は３日程度で回復しますが、高齢者や乳幼児など抵抗力が弱い者が感染するとしばしば重症化します。嘔吐物をのどに詰まらせる事による窒息や誤嚥性肺炎にも注意が必要です。
ノロウイルスに感染しても発症しないまま終わる場合や風邪と同じような症状が現れるだけの場合もありますが、このようなケースでもウイルスによる感染は成立しており、糞便中にはウイルスが排出されている為、二次感染に注意するべきです。
日本での流行は冬季（11月～2月）に多いですが、流行年によっては流行時期に偏りがあります。
ノロウイルス感染症の予防方法
手洗いの徹底
全ての感染予防につながる事ですが、石鹸を使っての正しい手洗い（誤った手洗いでは効果が期待できません）は簡単にできて、最も効果的な予防対策のひとつです。
生鮮食品は洗浄、二枚貝は加熱をしっかり
野菜や果物などの生鮮食品は丁寧に洗浄し、カキなどの二枚貝を調理する時は中心部までしっかり（85℃以上で1分以上）加熱しましょう。
感染者の嘔吐物、糞便に注意
感染者の糞便や嘔吐物に触れる時は、必ず手袋、マスクを装着し、処理後は直接触れていなくても必ず手指は消毒しましょう。
糞便や嘔吐物で汚染された衣類などを処理する時も、手袋、マスクを装着し、汚染された衣類とその他の衣類は一緒に洗濯せずに必ず分けて洗濯しましょう。
糞便や嘔吐物が飛び散った可能性がある場所（自分が思っているより広範囲に飛び散っています）や処理道具などで再び使用する可能性がある物は、必ず塩素系の消毒剤を使用してください。
アルコールや塩化ベンザルコニウムなど塩素系以外の物はノロウイルスにはほとんど効果がありません。
>>ノロウイルス対策まとめ（感染予防～もし感染してしまったら？）
>>ノロウイルスの一般常識～アルコール消毒が効かないはなぜ？～
ウイルスは長期間排出される事に注意
症状が無くなった後も、糞便からのウイルス排出は長期間（1～3週間程度）続きます。症状がおさまったから大丈夫だとは思わずに念には念をという意識を持ち予防対策を行う事が二次感染防止につながります。
ノロウイルス感染症対策アイテム
除菌剤
アビィ除菌消臭水
安全性の高さと、様々な細菌やウイルスに効果がある強い除菌力を備えた、とても使いやすい塩素系除菌剤です。
安全で水と同じような感覚で使えるので食べ物が触れる場所や子供が触りそうな場所に最適。
感染者が出ていない状態で予防対策として使用したり（ノロウイルスにも効果はあるが、厚生労働省は熱もしくは次亜塩素酸ナトリウムの使用を推奨しているため）、次亜塩素酸ナトリウムの使用が難しい金属部分に。
消毒剤
ピューラックス
ノロウイルス感染症の感染者が出た時には確実性の高い次亜塩素酸ナトリウムの使用をおすすめします。
ピューラックスは次亜塩素酸ナトリウム製品の中でも医薬品であり、信頼性は高いです。
安全性の問題や金属への使用ができないなど注意点も多くありますが、厚生労働省もノロウイルス消毒時の推奨は熱もしくは次亜塩素酸ナトリウムのみですので注意して使用しましょう。
マスク
快適使いきりマスク プリーツガード
糞便や嘔吐物の処理時はもちろんの事、経口感染や接触感染、飛沫感染を防ぐためにマスクは絶対に必要です。
一般的なマスクで十分ですが、何度も使わずに必ず1回毎に廃棄し、使い回しは絶対にやめましょう。
その他
その他の感染予防アイテムとしては使い捨てのビニル手袋が必要です。安い物で構わないので常備しておいてください。
手指消毒液や逆性石鹸などはノロウイルスにはほとんど効果がありません。
ただし、手洗い自体はウイルスを洗い流す事につながります。普通の石鹸で構わないので丁寧に時間をかけて手洗いをしてください。